旅人文化ブログなんでも版

旅ってなんだ? 旅人ってどんな人?
よく分からないけど、旅って面白い!
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1ヶ月、9カ国を駆け巡った旅を終えて。

旅の3日目。
グルジアのカズベキという街で、丘の上にある教会を見にトレッキング。
そして宿に戻り、どのタイミングだったか、私と長年ずっと一緒にいたGRがカタカタと音をたてて動かなくなった。

2005年秋に発売されて、私はその少しあとに購入しているから、もう6年以上は毎日毎日せっせと私の雑な扱いに耐えて写真を残してくれた大切な友人。でもこんなに長い期間、1度修理にも出されて、ハードな扱いに関わらずずいぶんがんばってくれた。

普通なら旅のはじめにカメラが壊れちゃったら、嫌な気持ちになるんじゃないかと思うけど、その時はなんとなく、この旅の間に壊れるというのがこのGRらしいな、と。
おつかれさま。

東京生活で窮屈に狭くなった私の気持ちをこの旅はあっという間に溶かしてしまい、3日目にしてほとんどのことのこだわらず、イライラもせず、この世界がとても愛おしくて、なにもかもを楽しめる自分になっていた。

私に残されたのはニコンのFE、予備機のFE2、FA。ただしこれはフィルムカメラ。完全なる遊びのため。

ライフワークの食べ物の写真などの記録用に、GRに代わるコンパクトデジカメが必要だった。幸いカズベキは1泊のみの予定で、その翌日にすぐにグルジアの首都のトビリシへ戻った。トビリシならデジカメくらい簡単に買える。

そういうわけで、ここにある写真はすべて、トビリシで購入したフジフイルム製の充電式で一番安いデジカメで撮ったものです。本当はサムスンの方が格段に安かったんだけど、日本人としてはやっぱりね。

この安いカメラはシャッターはおもちゃみたいに軽く、最後の方にはもう押せなくなるんじゃないかと心配だったけどがんばってくれました。

そして何より、写真を撮るということが私にとってどんなことなのか、あらためて感じさせてくれました。

その時の気持ちや感情の動き、そういう何かがほんの少し写っていればそれでいい。
そしてもしそれが大切な人たちにちょっとでも届くものであれば、もっといい。
手紙を書くように写真を撮ったらいい、そう伝えてくれた先輩がいます。

1枚でも2枚でもそんな大切な友人に宛てた手紙のような写真が撮れていますように、と今はフィルムの現像が出来るのを待っているところです。


7月6日に日本を出発して8月6日に帰国。
行った国は、アルメニア、グルジア、ウクライナ、モルドバ、ルーマニア、ハンガリー、スロバキア、オーストリア、イタリア。全部で9カ国。1ヶ月にしてはあまりにたくさんの場所を訪れたので、体力的にはとてもハードでしたが、すべての場所を楽しみつくしました。

今回はダイジェスト写真を載せます。(時系列じゃないです〜)


人生2回目のモスクワ空港。乗り継ぎ待ちが長くて、かなり大変だった。
前回のトランジットの時はパスポートを取り上げられて、個室に閉じ込められた嫌な思い出がある空港。
すっかりビルも新築されて、パスポートチェックも簡単で、10年以上の年月は世の中をすっかり変えるだけの時間なんだとあらためて実感。


エレバンの宿。
いつもながらルートは漠然と決まっていても、泊まる宿などはほぼノープラン。
タクシーの運転手にここを紹介してもらったんだけど、このコトがこの旅を素晴らしい時間にするすべての始まりだったように思います。
旅行中、インターネットで何かを調べるということは一切せず、持参したガイドブックで概要をつかみ、あとは現地の人にきいて情報を集めるということで前に進んで行きました。
ああ、これが旅だって、久々に思いましたね。ドラクエみたいなものです。


そうして現地で心を開いて行くと、たくさんの良い出会いがありました。
彼女たちはトビリシの街で出会った女の子達。一緒にロープウェイと丘を登りました。


全然予定外にものすごく苦労して行ってみたら山の上にレストランを作っているおじさん達が。大歓迎で、ウォッカやワインをたんまり振る舞ってくれて、山を下りるときは酔っ払って、それが最高に気持ち良かった。

そのあとにも前日知り合ったグルジア人のバーベキューに下山途中に遭遇し、飲め飲めと。安ワインとビールを10杯以上飲んじゃった(正確には覚えてません)
足元がおぼつかなくなるほどに泥酔。
宿に帰ると、他の西洋人のゲスト達が泥酔状態を見て大笑い。
それでも翌朝6時にはマルシュートカ(乗り合いバス)に乗って移動。ハードな旅です。


グルジアでは毎日トレッキングばっかりしてました。
標高が高いので、すごい体力がつきますよ。


マルシュートカ(乗り合いバス)には、街と街の移動でとてもお世話に。
運転手に頼めば、宿も教えてくれるし、次の乗り換えのマルシュートカへ電話をして待ってくれるよう伝えてくれます。
そういうバスって、本当にいい。


ウクライナのクリミア地方。地図を見て、これは一体何なんだ!?
細い道が110キロ続いてる。
これは行かなくちゃ、ということで車を1日チャーター。
道が悪くて完走は出来なかったけど、誰もいない海の美しさ!


12年振りのブダペスト。
美しいということは覚えていたけれど、再び、あまりの美しさに胸が熱くなりました。
まだ20代前半だった私の当時の気持ちもいろいろと思い出したりして。
代わらない景色がそこにあってくれることはありがたいことです。


長旅でご飯が恋しくなると、中華料理屋へ行くんですね。
12年前、何度も何度も通ったこのお店はまだ健在でした。
でも今はあの頃のようにすごく貧乏じゃないし、長旅でもないので、もっとおいしいお店へいっちゃいました。


何度か通ったカフェ・モーツアルト。閉店してました。


今回のテーマのひとつは、やりたいことをやりつくす。
円高も手伝って、常にその土地のおいしい料理を食べられるだけ食べました。
って、これは豪華な食事でなく、電車の食堂車の食事ですが(笑)
これでも、昔の貧乏旅行の時代には出来なかった贅沢。


旅に出るとなぜかコーラばかり飲むんですね。


今回の別のテーマ、行った国のお酒は、出来る限り飲む。
特にビールとワインは毎日たくさんたくさん飲みました。


2夜連続の夜行列車での移動。
1夜目は2等で、エアコンなし、窓も開かず、トイレの横でハエにたかられたりで散々。
反動で2夜目は1等の一番良い切符を購入。円高と東ヨーロッパだから出来る散財。
でも貧乏性で、寝るのがもったいなくて、食堂車でかなりの時間を過ごしちゃいました。

今回は1ヶ月の間に6回も夜間の移動。若い頃の貧乏旅行では、宿代を浮かせるためにそんなことばかりしてましたが、この年になるとややハードです。が、寝なくても毎日しっかり観光はしましたよ。


震災直後、ほとんどのお客さんがゲストハウスを出て行く中で、彼らはわざわざ大阪から東京に来てくれました。そのことがどれだけ私を元気にしてくれたか、今でも覚えています。
ヨーロッパに行くことがあれば会いに行くから、という約束を今回果たせました。
夜中ブラチスラバを一緒に散歩。美しかったです。


ブラチスラバからウィーンの電車では、疲れ切ってしまい、大きな口を開けて眠り込んでいました。チケットチェックで起こされて、隣のスロバキア人が、すごく疲れてるんだねえと声を。そこから話しが始まり、翌日のウィーンでマドンナのコンサートに行くということをきく。え?マドンナが明日くるの?

運良くダフ屋からチケットを安く手に入れて、観に行っちゃいました。
しかも彼女の表情などがしっかり見られる場所です。
マドンナ、最高!


マドンナのコンサートからホテルに戻ったのは1時過ぎ。
それでも朝は起きて、パッキングして、移動。
今回は民宿のソファーから5ッ星まで、あらゆるところに泊まりました。


ゲストハウスにボランティアに2年連続で来てくれたメアリーに会いにイタリアへ。
良いところだからおいで、って言われてたんだけど、想像以上にいいところ過ぎて、感激しっぱなしでした。


飛行機でバックパックがなくなって、メアリーの服を借りて観光。
この時はこの格好で7時間もひとりで歩きました。
ちょっとクレイジーな東洋人に思われている節はありましたが。


夜中12時くらい。野外でこんな盛り上がり。イタリアだなぁ。


お天気にすごく恵まれた旅でした。
もともと私は超晴れ女なので自信を持っていたのですが、再び証明です。


旅の最後の夜、日の出ならぬ、月の出を見ました。
丘のてっぺんで、はじめてあった人たちと一緒に。とても不思議な時間。
月が出るときも、その瞬間あたりはほんのり赤くなるんですね。
少しずつ、少しずつ、月が昇っていき、ひとつずつ、ひとつずつ、星があらわれる空。
幼い頃プラネタリウム少女だった私には、とびきりの時間でした。


空港に向かうモーターウェイ。朝日。


旅の最後に見送ってくれる人がいるというのは、なんて幸せなことだろうって思いました。


モスクワから東京行きの飛行機は、それまでと違いエアバス330。
その割には乗客が少なくて、隣に人がいないのを良いことにまずいワインをがぶ飲み。
ほとんど寝てないのに眠るのがもったいなくて、映画と景色を見てました。


もともとはこれが見たい、というのがこのたびの始まり。
ひまわりはどこにでもあるのですが、この畑は丘の上の斜面にあり偶然見つけました。
ワイナリーで6杯試飲したあとだったので、気分良く丘を登り辿り着いた景色。

やりたいこと以上のことをやり尽くして、今、日本の生活にどうアジャストして行こうかという、贅沢で難しいことで困っています。

でも思うのは、やっぱり旅は最高。
日本でも、働き盛りの人たちが、もっとこんな旅ができるようになると、楽しい国になっていくんじゃないかなって思ったりもするんです。

ああ、そろそろ会議に行かなくちゃ。
ちゃお。
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この記事に対するコメント

こんな旅すると日常に戻るの大変ですねー。でも、日常があるからこそ、旅が輝くんですよね。黒があるから白が眩しいのと同じで。
マドンナ、最高!
akiho suzuki | 2012/08/08 7:59 PM
はい〜、本当に、まだ地に足がついておりません。。。
でもゲストハウスを始めたときの気持ちを思い出したりして、いい仕事がしたいな、とも感じてます。
ゆっくり、自分のペースでやっていきます。
akihosanも、ご一緒におねがいしますね〜。
まりりん | 2012/08/10 7:07 AM
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