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ミャンマーとインド東北部

バックパッカーの憧れの旅のひとつが「アジア横断」「ユーラシア横断」だろう。極東から東南アジア、そしてインドからイスラム・アジアに流れていく陸路の旅。

そのネックとなっていたのが、ミャンマーとインド東北部だった。少数民族問題などから、陸路での国境越えが禁止されていたり、入域できないエリアがあったりと、旅行ができなかったからだ。

そんな情勢が少しずつ変わりつつある。

まずはミャンマー。

政府は少しずつ民主化を進めており、これを受けてEUなどからの経済制裁が緩和しつつある。アウンサン・スーチー女史の軟禁を解き、政治活動も許可した。そして反政府少数民族の最大組織カレン民族同盟と停戦合意。

また、タイを中心とした投資によって、ミャンマー南部の街ダウェイに一大工業団地の建設が進められている。周辺の港湾・道路などのインフラ整備も行なわれ、その中にはダウェイとバンコクを結ぶ高速道路も含まれている。

そしてインド東北部。通称セブンシスターズといわれる、モンゴロイド系の少数民族が住む7つの州。

このうち一般旅行者が行けるのは3つの州(アッサム、トリプラ、メガラヤ)だけだったが、2011年からミャンマー国境沿いの3つの州(ナガランド、ミゾラム、マニプール)が正式に開放された。

外国人旅行者であっても、これまで取得が義務付けられていた(そしてほとんど発給されなかった)RAP(Restrict Area Permit)が必要なくなったのである。

この3州の最新情報と実際の現地の様子は、
「アジアの雑誌」2012年2〜4月号に掲載されたルポを見てほしい。

ナガランドやマニプールでは、実際にミャンマー国境まで行くことができる。もちろん現在は、まだ外国人の国境越えは許されていない。だか、これまで訪れることがほぼ不可能だったインド=ミャンマー国境に簡単に行ける時代になったという点では、バックパッカーにとっては非常に意味があると思う。

加えて、マニプール州の地元英字紙「サンガイ・エキスプレス」によれば、マニプール州都インパールと、ミャンマー北部の都市マンダレーの間で、国際バスの運行が計画されているとのこと。

これに合わせて、インパールではミャンマー領事館の開設が予定されている。すでにマンダレーにあるインド領事館では、ミャンマー人のインドビザ取得の簡略化が進められるのではと書かれている。記事にはミャンマー、インド両国民以外の行き来については言及されていない。恐らく両国民だけのサービスとして始まるだろう。だが大きな一歩だと思う。

このバスのルートとして挙げられているのは、インド国道39号線。ここはかつて、日本軍が地獄の戦いを展開して、多くの亡骸を各所に晒しながら撤退をした「白骨街道」として知られている。インパール作戦のときだ。

それ以降は少数民族ゲリラたちが、インド、ミャンマー政府と戦い続けていた危険地帯であり、とても旅できるようなエリアではなかった。それがこうして、とうとう開放の動きが見られるようになってきた。感慨深いというほかない。「ユーラシア最後の未開放地区」が、ついに旅行者たちを受け入れようとしている。


追記:「サンガイ・エキスプレス」のwebサイトに続報が。
http://www.thesangaiexpress.com/sangai-express-news.php?newsid=12843
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