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宮城、仙台の旅2日目 塩釜から松島に

塩釜から松島へ向かう遊覧船は、団体ツアー客が乗っていたこともあって、すごく賑わっていました。塩釜の街をとことこ一人で歩いていた時にはあまり多くの人を見なかったので、正直に言うと遊覧船もあまり人がいないのではないかと想像をしていたのですが、そんなことありません。


マリンゲート塩釜で船を待つ人たち。平和な風景です!
まだ私が行ったときには建物は修復されていない部分があり、展望スペースなどには行けなかったのですが、こうして遊覧船の運行を復活させて、お土産などを元気よく売るみなさんを見ていると、本当に人ってたくましいな、と思いました。
復興市なども積極的に開催しているのが、ホームページを見るとよく分かるし、観光で訪れることでも復興につながるということも感じられて、私のような何の考えも無く行ってすしを食べるだけというちょっとイタイ人間でも、それでもいいかと思えました。

塩竃 松島 遊覧船
しかしながらこの日は巨大台風が西日本を北上しているところで、海は大荒れ。入り江の中で普段は波もなく穏やかだということが全く信じられないくらいに、太平洋側に出た時には波しぶきが船にばしゃり。ツアー客などは、笑って楽しんでいるけれど、ひとり旅の場合には、きゃーと言ってみても気持ち悪い人だし、なんともこういう時の楽しみ方って難しいぞ、と心の中で思いながらウミネコや松島の島々を眺める。ウミネコの子供の目はすごく優しいのに、どうして大人になるとあんなにも鋭くなるんだろう?

塩竃 松島 遊覧船
大荒れでも景色は美しく、久々の海はやっぱり良い。初松島で、自分がどんな風に感じるのか楽しみだったのですが、純粋に良い景色だな、と。
途中、案内役のおばちゃんがジョークを交えていろいろ説明をしてくれるのですが、被災した場所のことなども笑いながら説明をしてくれたりして、すごく楽しめました。楽しむというと誤解があるかもしれないですが、そうして大変なことも笑い飛ばして、そして船の中でもお土産を売りまくるたくましさ。すごい! もちろん、今だってつらく大変な日々は続いているんだとも思いますが。。

今度は波の無い日にまた乗りたいな。


松島に到着。
たくさんの人たちです。これから塩釜に行くんですね。


ちょっと疲れ気味だったので、すぐそばにあったお店でずんだ大福アイス(?)とコーヒーで一休み。ふう。


瑞巌寺へ。この参道はすごく気持ちよかった。
本堂は大修理中、国宝庫裏と陽徳院お霊屋が特別公開していました。
ところどころ、ほんの少しだけ白壁が落ちているところがあったけれど、地震の影響はほとんど無い様子。入り口で案内などをしているお寺の方に建物の構造や装飾についてなどの話を聞く。昔のこういう建物は、地震にもびくともしないんですよね、とにこにこと笑っていらっしゃった。


これが台所だったなんて、すごいですよね。


その後円通院へ。
お庭が美しかったです。もっと若い頃は、あんまりこういう景色などに魅入ることも無かったのですが、お茶を習っているからか、歳をとるというのはこういうことなのか、なんだかいいなぁとぼーっとしてしまう。ふむ。


思い描いていた松島のプランでは、地図に書いてある足湯まで足を運ぶつもりで、そのためにタオルもキチンとバッグの中の取り出しやすい場所に入れていた。けれど足湯で足を癒す前に、もう足湯まで足を運ぶだけの力が残って無くて、今回は断念。足湯さん、ああ、足湯さん、足湯さん。松島での大きな心残り。次回は必ず、波の無い日に遊覧船に乗って足湯に入るんだと誓う。

松島海岸駅からの景色をぼーっと眺めながら仙石線が来るのを待つ。待っている他の人たちみなさん、なんだか幸せそうだった。

仙台に戻り、今回の最後の目的地になった、ブックカフェ火星の庭へ。何のプランも無く、仙台についた時、ツイッターでつぶやいたら、ここへ行ってください、と返信が来た。完全にノープランだったので、情報が集まり次第に予定が決まっていく。もちろん、いきますとも。

松島
ということで、店に入り、天井まで並べられている古本をあれこれ眺める。その中の1冊を購入し、カフェスペースで、チェコビールとキノコのピザトーストを頼む。本がたくさん並ぶ店内で、ピザトーストをつまみにビールを飲める喜び。歩き疲れた体が一気にリラックスしていく。

店主の子供さんが、踏み台に乗って背伸びをして高いところにある漫画本をとりだして、店の片隅で読みふけっている。なんて幸せな空間なんだろう、と旅人の私なんかは思ってしまう。
こういう幸せな空間を創るためには、毎日の地道な仕事の積み重ねが必要なんだろうなと思うけど、ふと立ち寄った人が、こうしてのんびり出来るという空間ができるのはすごいことだな。

あ、この写真の向こう側に、子供さんが本を読んでいるのがちょっとだけ見えます〜。

仙台
このオーナーさんご夫妻が、この空気を創っています。

仕事柄、旅人と接することが日常である私は、毎日が非日常と日常が入り乱れた時間を過ごしているような気がする。どこかに境界線みたいなものを作ってしまえば、それはそれで簡単になるんだろうけれど、そもそも、日常とか非日常とかそういうことは意識して分けるのではなくて、それぞれの人の中の心の中にクルクルと形を変えながらなんとなく存在するものなのかなとも思う。

結局のところ、長旅をしていた時には、旅そのものがすでに日常であったとしか言いようがなかったし、今、毎日働いていることが日常であるのかといえば、あまりにもめまぐるしい変化の中に身を置いていると、日常であるという現実感が薄れてくることもある。

どっちにしても、ま、こうして今日も無事にビールを飲める喜びを感じられているから、もうこれ以上のことはないな。と、毎日ビールを飲むたびに思うのですが。


お母さんと二人で写真を撮らせて!と頼んだけど、恥ずかしいよ。
でも良い写真を撮らせてもらいましたよ。ありがとう〜。


すっかりあたりは暗くなり、良い雰囲気のブックカフェ火星の庭

財布に入っている最後のお金で、駅弁とお土産を買い、新幹線へ乗り込む。日はすっかり暮れて、新幹線の窓からの景色はずいぶんと暗かった。以前はもっと明るかったと、他の乗客が話しをしているのが聞こえる。
でも私が10年以上前に冬の仙台を訪れた時も、窓からの景気が暗かったというイメージが残っている。実際はどうなんだろう。

東京駅について、中央線に乗り換える。
椅子に座ったとたん、なんだかずいぶん遠くに行っていたな、と思う。
でも混み合っている中央線に乗っていると、買ってきた古本とお土産を手に持っていなければ、仕事帰りのような気分になってくる。

あれこれ迷って行った仙台行きだったけれど、とにかく、行って良かった。
行く先々で、観光ですみません、とつぶやくたび、来てくれるだけでうれしいんだよ、と優しく笑顔で言ってくれたみなさん、ありがとうございます。

何か私にできることはないか、なんて思ってみたりして、勝手にあれこれ考えたりしていたけれど、結果として、今回の東北の旅はそういう頭の中でこんがらがった思いをほぐしてもらったということになりました。

震災の話になると少し涙がでそうになるときもあったけれど、今回の旅で出会ったみなさんは、ご飯を食べて、お酒を飲んで、本を読んで、仕事をして、毎日生活を営んでいて、このひとりひとりの日々の営みこそが、復興というものへ大切なことなのかなと思いました。

ひとりでも多くの人たちが、日々の営みに戻ることが出来ますように願うことしかできませんが、本気で願っています。

そして、思ったこと。やっぱり旅は良い!
仙台も、塩釜も、松島も、元気に復興に向かっているすばらしい観光地。
どうぞみなさんも、時間があってどこかに行ってみようかなという時には、ぜひ!
今の時期は、秋刀魚の寿司、絶対です!
国内の旅 | permalink | comments(0) | - | pookmark

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