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旅ってなんだ? 旅人ってどんな人?
よく分からないけど、旅って面白い!
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世界的な閉塞感は、旅人の心にも

私が旅人らしく旅をしていたのは、大体今から10年少し前からすう年間のころ、東京での忙しい生活が始まる前。90年代の最後の方と21世紀が始まっての初めのほう。

10年一昔とはよく言いますが、この間に世界の状況はずいぶん変わりました。

それでも、旅人の心というものはそれほどまでに変わらないものかな、と考えたりしていましたが、やはり、旅人もその時代時代で変わっていくものだなあと、この頃実感として感じています。

アメリカ発の世界で起こっている不況と言われるこのごろですが、世界中で閉塞感が感じられはじめたのは、実際のところ、この不況が起こるずいぶん前からのことだと、多分、多くの人が感じていたことではないかと思います。

日本ではまだ、決まった地域の路上でタバコが吸えないという程度の禁煙ブームというか運動というか、ですが、イギリスではしばらく前にパブでも吸えなくなって、おととい、パースから来た男の子と安い居酒屋で飲んでいるときに聞いたら、オーストラリアでも今ではパブでタバコは吸えないんだそうです。

オーストラリアというと、私は1年間滞在していたその経験から、政治はちょっと偏りを感じる部分もあったものの、生活レベルで言うととにかく人がのびのび暮らしているというイメージが強いし、とにかくビールを夕方から飲んでゲラゲラ笑っているという感じなので、タバコを吸えないっていうのは、どうかしらと考え込んじゃいます。それで良いのかな、オージーって。

これは、非常に私の勝手な意見だけれど、肥満大国って罵られても、どうしようもなく好きだから毎日マクドナルドを食べるんだ!それで多少早死にしたって幸せなんだよ!っていう考えは、私は好きだったのだけれど、そういう感じもなくなってきているのかなあ、って気がします。

この間は、知り合いのオージーカップルに招待されて、丸ビルにある「オーストラリアレストラン」に行ったのだけど、私の行く前の想像していた、大量のフィッシュアンドチップスと大ジョッキビールっていうのはなくって、フレンチのような「鶉のローストわさび風ソース」なんていうのとか、これがオーストラリア料理かあ、ってかなりびっくりしました。

確かに移民が多いので、料理は相当に良いものが多かったですが、そんなにいわゆるコジャレタ感じのレストランが10年前にはなかったような気がします。(貧乏だったから気がつかなかったのか。。)この10年間でいろいろなことが変わって、これがオーストラリア料理っていうカテゴリーで丸ビルにやってきたという事実は、すごいことなんじゃないかって感心しながら食べてました。

と、話がちょっと飛んでしまいましたが、たった10年でフィッシュアンドチップスでなくて、フレンチのような洗練された料理が、素敵なインテリアのお店で食べられるスタイルが普通になったのだけれど、一方パブではタバコは吸えなくなったということが、ほんの小さなことだけれど、いろいろなことに繋がっている気がします。

同じように旅も洗練されてきて(こういう言い方が適当かどうかわからないですが)、旅人もずいぶん変化をしたなあ、とこの頃は感じます。

確かに、例えば10年前の私たちの旅は20年前に旅をしていた人たちに比べると、甘い、っていう旅だったけれど、気分的にはやはり今よりもっと自由に旅をしていたような気がします。のびのびと自由に。

それは、それぞれの旅をしていく土地では、もっと情報がなくて、知っている人も、時には言葉さえ全く通じなくて、ある意味では自由ではなかったのですが、現地の人たちと触れ合ってみてそこで自分で考えて選択をしていくという自由がたくさんありました。

そして、選択する時に、例えばそこに多少のリスクがあっても、ご飯を食べておなかを壊しちゃうかもしれないとか、とある宿に泊まって宿のオヤジが夜中にベッドルームに忍び込んできて顔をひっぱたかなくちゃならないとか、長距離バスが故障で止まってしまって一晩の間道で寝なくちゃいけないとか、そういうことも自分が選択した結果として、旅人として相当に楽しんでいました。(もちろん、そのときは必死ですが)

旅人であれば、もっと自由にあらゆる出来事を風のように受け止めれば、という考えは古くなっていくのかなあ、なんて思います。

この頃言われる社会の閉塞感は、大きなところからやってきているようにも見えるけれど、自由人とも思われる旅人でさえも抱える、小さな小さな選択とか自由の変化が、この空気を作っているのではないかと思うこの頃です。
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