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旅ってなんだ? 旅人ってどんな人?
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世界はどんどん狭くなる

旅人の友人のひとりが、神戸から船で旅立っていきました。中国へ入り、そこからモンゴル、ロシア、ヨーロッパとシベリア鉄道で旅をする予定だそうです。

私もその途中までのルートは7年ほど前に旅をしました。なので、そのころの話と今の情報を比べたりして、いろいろ旅談義をしていたのですが、そうしていると、世界はどんどんと狭くなっているなあ、と言うことを感じます。

たとえば、どういうことかというと、今では中国でもモンゴルでもビザが無しで入国ができるそうです。モンゴルは、今年が観光年ということで、もしかしたら今年限定の処置かもしれないという話でしたが、数年前では、いちいちあちこちの大使館に回ってビザの申請をしていたことを考えると、すごいことだと思います。

このことは他の国でもそうで、日本のパスポートという強力な印籠をもっていると、単純に世界を歩くということが、東京からちょっと北海道に行ってくるね、という感じになる。

ヨーロッパでは、EUになり、通貨の統合が行われる前から、ずいぶんそういう感じはしました。夜行列車に乗っていると、眠っている間にいつの間にか国境を越えていたということもありました。冷戦が終わって、東ヨーロッパの国でもどんどんとビザが不要になり、今ではEUのメンバーの国も多くなりました。

いわゆる先進国、とくに若い人の間では、特定の信仰を持って生きていくスタイルというのも、今の時代では日本に限らずに少なくなっているように感じます。そのことも世界が狭くなっていく、あるいは国境がなくなっていくという感覚でしょうか、そういうことのひとつにかかわっているのかな、と思います。

一方で、ひとつの国の中で、これは特に経済的に豊かではない国でのことだと思いますが、違う宗教や民族が対立をして、独立のための戦争をしたりして、国がいくつかに分かれたりする場所もあります。

そう思うと、国や国境線というよりも、民族とかそういう人々が持っている価値観やアイデンティティーのようなものを大切にしていき、それを国境を越えてそれぞれがお互いを信頼し、尊重していく世界ということに向かっている、そういうような感じがしないでもないです。けれど多分世の中はそんなに単純なものではないので、そんなことはやっぱりさっぱり分からないですが。

とにかく、世界が狭くなっている現象が感じられるときに、それがどこかのひとつの価値観に押し込められないといいな、ということを、話をしながら考えたりしました。
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 副題は「会社を休んで59日間 地球一周」とある。 大学を出てフリーターをしながらお金を貯め小さな会社をつくった30代後半の男。一生懸命働くものの不景気も手伝い気持ちは空回り。ちょっとした出来事がきっかけとなり、突然、仕事を放り出し、大学時代以来2回
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